派遣をずっと続けるのが不安な30代へ。将来の考え方と行動を整理
派遣で働いていると、「このまま続けて大丈夫かな」と急に不安になることがあります。
しかもその不安は、収入のことだったり、将来の働き方のことだったり、老後や年金のことだったりで、頭の中でごちゃっと混ざりやすいんですよね。
だからこそ最初にやりたいのは、派遣を続けるか辞めるかをいきなり決めることではありません。
まずは「自分は何が不安なのか」を分けて考えることです。
この記事では、派遣の将来不安を整理しながら、続ける・変える・別の道へ進むの判断軸を順番に整理していきます。
派遣の将来不安は、まず3つに分けて考えると整理しやすい
派遣の将来不安とひとことで言っても、実際にはいくつか種類があります。
ここが混ざったままだと、必要以上に不安が大きくなりやすいです。
逆に、何に不安を感じているのかを分けるだけでも、次にやることはかなり見えやすくなります。
お金の不安
まず多いのは、お金に関する不安です。
今の時給や月収でやっていけるのか、契約が終わったときに収入が途切れないか、将来のお金や老後まで含めて大丈夫なのか。
このあたりが気になっている人は多いと思います。
この不安が強いなら、感覚で悩み続けるより、時給相場、毎月の収支を確認していく方が整理しやすいです。
時給を上げる動き方を具体的に知りたい方は、私が派遣で時給を上げていった流れをまとめた記事も参考になると思います。
派遣で時給を上げたときにやったことはこちらです。
雇用形態への不安
次にあるのが、派遣という雇用形態への不安です。
派遣という雇用形態のままでいいのか、やっぱり正社員の方がいいのか、いつかは切り替えるべきなのか。
この不安は、収入の話とは少し別で、「自分はどんな働き方をしたいのか」に関わる悩みです。
ここが不安の中心なら、派遣を続けるかどうかだけでなく、自分は本当に正社員を目指したいのかも含めて整理した方がいいです。
漠然とした不安
もうひとつ厄介なのが、はっきり言葉にしにくい漠然とした不安です。
今すぐ何か困っているわけではないけれど、「このままでいいのかな」と落ち着かない感じが続くことがあります。
こういう不安は、収入や雇用形態の話だけではなく、年齢、周囲との比較、世の中の“正社員の方がいい”という空気などが混ざって大きくなりやすいです。
次のパートでは、この漠然とした不安が30代で強まりやすい理由をもう少し具体的に整理していきます。
派遣をずっと続ける不安は30代になると現実味が増しやすい
この漠然とした不安は、派遣という働き方そのものが悪いから生まれるとは限りません。
実際には、派遣の働き方が自分に合っていて、収入面でもそこまで困らずに続けている人もいます。
ただ、30代に入ると、周囲との比較や今後の働き方を考える機会が増えて、「このままでいいのかな」という気持ちが現実味を帯びやすくなります。
30代になると、正社員との違いを意識しやすくなる
不安が強くなりやすいのは、派遣先で正社員と濃く関わりながら働いていて、他人と自分を比較しやすい人です。
同年代の正社員と仕事内容や立場を比べやすい環境だと、「自分はこのままでいいのかな」と考える機会が増えます。
もうひとつ大きいのが、もともと正社員志向がある人です。
本当は正社員を目指したいのに、なんとなく派遣を続けていると、不安は消えにくいです。
「本当は正社員になりたいのか」を問い直してみる
ここで一度立ち止まって考えてほしいのが、「自分は本当に正社員になりたいのか」です。
実は、世の中の「正社員の方がいい」という、うっすらした常識に引っぱられているだけ、ということもあります。
そこが曖昧なままだと、派遣が合っている人まで必要以上に不安になってしまいます。
もちろん、本当に正社員の方が合っているなら、そのための行動を早めに始めた方がいいです。
「いつか正社員に」と思いながら何年も過ぎるのが、いちばんもったいないパターンです。
「正社員を目指したい気持ちはあるけれど、いきなり転職は不安」という方は、通常派遣と正社員の中間的な選択肢として紹介予定派遣も検討してみてください。
派遣から正社員を目指したい気持ちがはっきりしているなら、悩み続けるより先に行動に移した方がいいです。
派遣の将来や働き方を広く整理したい方は、こちらの記事も参考になると思います。
派遣を続けても不安定になりにくい人もいる
一方で、派遣を続けても必要以上に不安定になりにくい人もいます。
たとえば、「自分が仕事を選びすぎなければ何かしら仕事はある」と考えられる人です。
かなり現実的というか、いい意味で雑草魂がある人ですね。
派遣は契約終了の可能性がある働き方ですが、そのたびに全部が終わるわけではありません。
終わったら次を探す、条件が合わなければ別を探す、と割り切れる人は強いです。
だからこそ大事なのは、「派遣という働き方そのもの」が不安なのか、それとも別の不安が混ざっているのかを見分けることです。
ここが曖昧なままだと必要以上に不安がふくらみやすいので、一度立ち止まって不安の中身を切り分けるところから始めてみてください。
30代で気になりやすい、派遣社員の老後や年金の不安
ここで老後や年金のことにも触れておきたいと思います。
老後や年金のことで「将来どうなる?」ということは誰でも一度は考えたことがあると思います。
このテーマは重く見えますが、結論から言うと、派遣だから特別に終わりという話ではありません。
ただし、何も確認せず放置するのはよくないです。
派遣社員でも条件を満たせば厚生年金に入れる
派遣社員でも、条件を満たせば厚生年金や社会保険に入れます。
なので、老後不安を考えるときに「派遣だから全部ダメ」とゼロか百かで考える必要はありません。
まずは今の働き方が社会保険込みでどうなっているかを確認する方が先です。
本当に危ないのは、派遣そのものより準備しないまま年齢を重ねること
老後不安については、派遣だから特別に危険というより、どんな働き方でも準備しているかどうかの方が大きいです。
厚生年金や社会保険に入れる働き方なら、必要以上に悲観しすぎなくていいと思います。
むしろ怖いのは、ずっと不安を感じながらも何も確認しないまま時間が過ぎることです。
老後不安がある人ほど、年金だけでなく今のお金の流れも見た方がいい
老後という言葉が出ると年金額ばかり気になりますが、現実には今の時給、毎月の固定費、どれくらい貯蓄に回せるかの方が手触りがあります。
将来が不安なら、まずは「今の働き方で毎月どれくらい残るのか」を見た方が早いです。
そのうえで、時給アップを狙うのか、支出を下げるのか、働き方を変えるのかを考えると整理しやすくなります。
派遣の将来不安があるときは、考えるだけで終わらせず小さく動くことが大事
ここまでで、不安にはいくつか種類があることを見てきました。
次に大事なのは、考えて終わりにせず、今の自分が動きやすくなる行動に落とすことです。
1. まず不安の中身を分ける
最初にやることは、不安の中身をできるだけ言葉にすることです。
お金の不安なのか、働き方や雇用形態への不安なのか、それとも何となくこのままでいいのか落ち着かない漠然とした不安なのか。
ここが混ざったままだと、何を調べても、誰に相談しても話がぼやけやすくなります。
きれいに1つに絞れなくても大丈夫です。まずは「自分は何に引っかかっているのか」を分けてみるだけでも、次の一手はかなり見えやすくなります。
2. 自分で切り分けにくいなら、派遣会社のキャリアコーチに相談する
自分ひとりで考えていると、不安の正体がよくわからないまま堂々巡りになることがあります。
そういうときは、抱え込むより相談した方が早いです。
また相談相手は、できれば営業担当よりキャリアコーチの方がおすすめです。
営業担当は案件とのマッチングが中心になりやすい一方で、キャリアコーチの方が「この先どうしたいか」を整理する相談に向いています。
派遣会社によって、キャリアコーチが専属でつくところもあれば、申込制のところもあります。
まずは自分が登録している派遣会社に、そうした相談先があるか確認してみてください。
どの派遣会社に相談するか迷う場合は、サポート体制や特徴を比較したおすすめ派遣会社の記事も参考にしてみてください。
3. 相談と並行して、求人を見て相場を知る
相談だけで終わらせず、求人もあわせて見ておくと判断しやすくなります。
今の自分の経験やスキルで、どんな仕事があり、どのくらいの時給帯が多いのかを知るだけでも、不安はかなり具体的になります。「このままでもいけそう」「今の条件はやや低めかもしれない」「やっぱり別の働き方も考えたい」といった判断材料が増えるからです。
求人を見るときに何を基準に判断すればいいか迷う方は、派遣先選びで失敗しないための考え方もあわせて読んでみてください。
将来不安をなくすというより、まずは現実を知って、動き方を決めやすくするイメージで求人を見てみてください。
まとめ:派遣の将来不安は、切り分けるだけでも次の一手が見えやすくなります
派遣の将来不安は、ひとことで片づけられるものではありません。
お金の不安なのか、働き方や雇用形態への不安なのか、それとも何となくこのままでいいのか落ち着かない漠然とした不安なのか…。
まずそこを分けるだけでも、考えるべきことはかなり整理しやすくなります。
そして、本当は正社員を目指したいのなら、その気持ちはうやむやにせず早めに行動した方がいいです。
逆に、派遣の働き方そのものが自分に合っているなら、世の中のイメージに引っぱられすぎず、自分に必要な条件を整えていく考え方でもいいと思います。
派遣を続けながら市場価値を高めていく考え方をもう少し具体的に見たい方は、派遣事務のキャリアパスと市場価値の高め方も参考になると思います。
大事なのは、不安を抱えたまま止まり続けないことです。
まずは不安の中身を分けて、必要なら相談して、求人も見てみる。その小さな一歩から、次の動き方は見えやすくなります。