はじめての方はExcelからの受験がおすすめです。学習は「この1冊」に沿って 2周+模試2回 を目安に進めると、短期間で合格圏に近づけます。
【MOS試験】まずは早見表(科目・バージョン・レベル)
項目 | 内容 |
---|---|
科目 | Word / Excel / PowerPoint / Access / Outlook |
バージョン | 2016 / 2019 / 365(受験環境に合わせて選びます) |
レベル | 一般レベル / 上級レベル(エキスパート) ※科目によっては一般のみ |
【MOS試験】 科目・バージョン・レベル
科目は5種類です
[Word][Excel][PowerPoint][Access][Outlook]の5つがあります。
バージョンは主に 2016 / 2019 / 365 です
受験するPCや会場の案内に合わせて選びます。ご自身のPCのバージョンと合わせるのが基本です。
レベルは2種類です
[一般レベル]と[上級レベル(エキスパート)]の2種類です。科目によっては一般レベルのみになります。
【MOS試験】 合格率と難易度
合格率は公表されていません
MOSの合格率は公式に発表されていません。一般には、一般レベルは約80%、上級(エキスパート)は約60%と言われています(参考:資格のキャリカレ)。
資格の中では比較的やさしめです
合格率の高さから、比較的取り組みやすい試験といえます。しっかり対策すれば十分に合格できます。
【MOS試験】 合格点
通常は700点がボーダーとされます
合格点は公式には公開されていません。
科目ごとの合格点は公開しておりませんが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安となります(科目によってはこの範囲に当てはまらないものもあります)。合格点は試験問題の更新などにより変動することがあります。
合格点は試験終了後にパソコン画面に表示されます。また、試験終了後にお渡しする試験結果レポートにも合格点が記載してあります。公式ページより
実務上は、700点以上をひとつの目安にしてください。
模擬試験で 700 点取れるかを基準にします
この 700 点を試験日延期の判断材料に使うのがおすすめです。MOSは臨時試験なら直前まで延期可能な会場があります。模擬試験がギリギリなら、日程を延ばして完成度を高めましょう(詳細は受験会場により異なります)。
ISAで申し込む場合の詳細はこちら:
【MOS試験】 とりあえずどれか資格がほしいときは?
まずは Excel をおすすめします
Excel は実務でのニーズが高く、評価されやすい科目です。「この1冊」のカリキュラムに沿えば、短期間で合格圏に入れます。独学の入口としても最適です。
PowerPoint や Word は優先度を下げてもOKです
PowerPoint(および一部のWord)は、操作に加えてデザイン/レイアウトの素養も関わります。まずはExcelで基礎的な業務スキルを証明するのが近道です。
Excel は取得済みで、もう一つ狙うなら Access がおすすめです
Access を扱える人材は少なく、案件ニーズもあります。Excel 学習が楽しいと感じた方は、クエリ作成をひとつの目安に挑戦してみてください。
【MOS試験】 出題範囲(Excel)
まずはおすすめの Excel について、原則として以下の範囲から出題されます。
Excel:一般レベル
数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本操作が対象です。
Excel 2019(一般)の出題範囲
ワークシートやブックの管理 |
|
---|---|
セルやセル範囲のデータの管理 |
|
テーブルとテーブルのデータの管理 |
|
数式や関数を使用した演算の実行 |
|
グラフの管理 |
|
Excel:上級レベル
ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excel の高度な機能が対象です。
Excel 2019(上級)の出題範囲
ブックのオプションと設定の管理 |
|
---|---|
データの管理、書式設定 |
|
高度な機能を使用した数式およびマクロの作成 |
|
高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理 |
|
いきなり上級から受けても大丈夫?
大丈夫です。一般レベルを取得していなくても上級レベルは受験可能です。Excel では出題関数の関連が薄い箇所もあるため、人によっては上級のほうが相性がよい場合もあります。
Word・PowerPoint・Access・Outlookの範囲
リンクより詳細をご覧ください。
Word 一般レベル
文字サイズやフォント変更、表の作成・編集、作成文書の印刷など、Word の基本スキルについて問われます。
Word 上級(エキスパート)レベル
上級では、スタイル機能や目次・牽引作成、データの取り込みなど高度な機能が対象です。
PowerPoint 一般レベル
一般レベルのみです。プレゼンテーション管理、スライド管理、テキストや図・画像の挿入と書式設定、表やグラフなど、幅広い機能が対象です。
Access 上級(エキスパート)レベル
2019 以降は上級レベルのみです。データベースの管理、テーブルやクエリの作成・変更、レイアウトビューの使用などが対象です。
Outlook 一般レベル
一般レベルのみです。環境設定、メッセージ/スケジュール管理、連絡先・グループの管理などが対象です。
2016 以前の合格証を持っています。更新すべきですか?
就職を有利に進めたい場合
実務経験がない場合は更新をおすすめします。現在 2016 以前を業務で使う企業は少なく、最新版に近いバージョンの証明が求められがちです。実務経験があれば、むしろその経験が評価されます。
スキルアップの手段として
資格学習は範囲を網羅できるメリットがあります。受験料が高額なため、まずは参考書で学び、必要に応じて受験する流れが現実的です。
独学でも取得は可能ですか?
可能です!実際に私は MOS Excel を独学で学び、3 週間で合格しました。具体的な勉強方法はこちらをご覧ください。
資格を取得するメリットは?
就職・転職でのアピール、業務効率の向上、自己学習の指針づくりなど、多くのメリットがあります。
まとめ|最短ルートは Excel × この1冊
- 科目・バージョン・レベルは用途と受験環境に合わせて選びます。
- 合格点は非公開ですが、700 点を基準に学習を進めます。
- まずは Excel から着手し、2周+模試2回で仕上げます。