こちらではMOS試験でスキルアップを目指す方へ、試験の全貌をわかりやすく解説します。
この記事で、試験選びの不安が解消されるはずです。
是非お役立てください!
【MOS試験】 科目・バージョン・レベル
科目は5種類
[Word][Excel][PowerPoint][Access][Outlook]の5つがあります。
バージョンは3種類
[2016][2019][365]の3種類です。
※2023年4月時点で365はExcelしかありません。
レベルは2種類
[一般レベル]と[上級レベル(エキスパート)]の2種類です。
科目によっては一般レベルのみになります。
【MOS試験】 合格率と難易度
合格率は公表されていないが…
MOSの合格率は公式に発表されていません。
そのため正確にはわかりませんが、一般レベルの合格率は約80%、上級レベル(エキスパート)の合格率は約60%といわれています。
合格率を参考にした主なサイト:資格のキャリカレ
資格の中で難易度はやさしめといえる
前述のとおり、合格率の高さから、比較的やさしめな資格試験だと考えられます。
特に一般レベルは80%と言われているほどなので、きちんと対策をすれば十分に合格できると思います。
後述しますが、試験日の延長もできます。
心配なときは試験日をずらして、確実に合格が手に届くところまで準備をすることが可能です。
【MOS試験】 合格点
通常は700点がボーダーになっているらしい
合格率同様、合格点も公式には公開されていません。
科目ごとの合格点は公開しておりませんが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安となります(科目によってはこの範囲に当てはまらないものもあります)。合格点は試験問題の更新などにより変動することがあります。
合格点は試験終了後にパソコン画面に表示されます。また、試験終了後にお渡しする試験結果レポートにも合格点が記載してあります。公式ページより
ですが、大体700点以上が合格となることが多いようです。
模擬試験で700点取れるか?
まずはこの700点をひとつの目途に勉強をすすめてみてください。
使い方としては、試験を延期するかどうかの判断材料にするのが良いと思います。
MOSは臨時試験なら、わりと直前まで試験日の延期が可能です。
ですので模擬試験を解いて700点ギリギリしか取れていなければ、試験日を延長してもう少し勉強するのが確実です。
試験日延期についての細部は、受験する会場によって異なります。
ISAで申し込みする場合の詳細はこちらにまとめました。
【MOS試験】 とりあえずどれか資格がほしいときは、何から受けるべき?
圧倒的にExcelがおすすめ
ダントツでExcelをおすすめします。
ExcelはWordやPowerPointなどに比べ、MOSの試験範囲に出てくる内容を理解している人が重宝されるからです。
派遣社員の求人も、「Excelがちゃんとできる」が条件になっているのをよく見かけます。
PowerPointやWordはあまりおすすめしない
さらに、PowerPoint(と若干Wordも)に関しては、使い方の他にレイアウトも学習する必要があります。
学習の流れとしては、先にデザインやレイアウトを勉強し、そのあとに何かしらのソフトの使い方を覚えた方が効率的です。
なので、受験料の高いMOSを勉強の手段とするのはコスパが悪いのです。
表現したいデザインに応じて、都度ググりつつ、必要なところから覚えていくのがいいと思います。
また就職面でも、MOS PowerPointを持っていたところであまり優位にはなりません。
なぜなら、デザインやレイアウトのお仕事の応募には、必ずといっていい程ポートフォリオ(これまでどんなものを作ったかの作品集)の提出を求めらるからです。
それくらい、資格よりも実績を重視されます。
ちなみに私はMOS PowerPointは取得していませんが、パワポかなり得意です。
学習ノウハウはこちらにまとめました。
Excelは取得済で、もうひとつ何かほしい場合には、Accessがおすすめ
Accessができる人は少ないですが、ニーズはある、からです。
得意不得意が大きく分かれるツールだと思いますが、Excelを勉強して楽しい・カンタンと感じた人は一度チャレンジしてみてほしいと思います。
また、Accessを使うお仕事は単価が高い傾向にあるので、その点でもおすすめです。
Excelまでは、上級のスキル(VBAをのぞく)を持っていても事務職の募集が多いのです。
事務職ですと、相場の上の方でも超高額は期待できません。
ところが、Accessも扱えるようになると、専門職のお仕事に就くことができます。
相場の中間くらいの仕事先でも事務職より高い傾向にあります。
もう残業代で生活費を稼ぐ必要がなくなりますし、時短での働き方も夢じゃありません!
【MOS試験】 出題範囲
まずは一番のおすすめExcelについて、詳しく解説します。
Excel:一般レベル
数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している
Excel 2019(一般)の出題範囲
ワークシートやブックの管理 |
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セルやセル範囲のデータの管理 |
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テーブルとテーブルのデータの管理 |
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数式や関数を使用した演算の実行 |
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グラフの管理 |
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Excel:上級レベル
ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している
Excel 2019(上級)の出題範囲
ブックのオプションと設定の管理 |
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データの管理、書式設定 |
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高度な機能を使用した数式およびマクロの作成 |
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高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理 |
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いきなり上級から受けても大丈夫?
大丈夫です。
一般レベルを取得してからでないと上級レベルを受けられないという縛りはありません。
とりわけExcelにおいては、一般レベルと上級レベルでは出題される関数にあまり関連性はありません。
ですので、人によっては上級レベルの方が簡単ということもあり得ます。
他の科目でも、既に使い慣れていて、スキルの証明として取得したい場合などは上級レベルから受験するのが良いと思います。
Word・PowerPoint・Access・Outlookの範囲
リンクより詳細をご覧ください。
Word 一般レベル
文字サイズやフォント変更、表の作成・編集、作成文書の印刷など、Wordの基本的スキルについて問われます。
Word 上級(エキスパート)レベル
上級レベルでは、基本的スキルに加え、スタイル機能や目次・牽引作成、データの取り込みなどWordの高度なスキルについて問われます。
PowerPoint 一般レベル
一般レベルのみになります。
大まかな試験範囲としては、プレゼンテーションの管理、スライドの管理、テキストや図・画像の挿入と書式設定、表やグラフその他のツールの利用などPowerPointの全体的な機能・スキルについて問われます。
Access 上級(エキスパート)レベル
Accessは2019から上級レベルのみになりました。
大まかな試験範囲は、データベースの管理やテーブルの作成・変更、クエリの作成・変更、レイアウトビューの使用などAccessの全体的な機能・スキルについて問われます。
Outlook 一般レベル
Outlookも一般レベルのみになります。
大まかな試験範囲は、生産性向上に向けた Outlook の環境の管理、メッセージやスケジュール管理、連絡先や連絡先グループの管理などOutlookの全体的な機能・スキルについて問われます。
2016以前のバージョンで合格持っているが、更新すべき?
就職を有利に進めたい場合
実務経験がない場合は更新をおすすめします。
なぜなら、現在2016以前のバージョンを使用している会社は少ないと予想されるからです。
逆に、実務経験がある場合は必要ないと思います。
就職で重宝されるのは資格より実務経験だからです。
つまり、資格以上に強く新しい武器があるから大丈夫ということです。
スキルアップの手段として
資格の勉強をしていると総合的に範囲を網羅できるので、勉強の手段としての受験にはいいかもしれません。
ただ、受験料が高額なのでまずは参考書だけ買って、物足りなかったら受験する流れがいいと思います。
【MOS試験】 独学でもMOS資格の取得は可能?
可能です!
実際に私はMOS Excelを独学で勉強しましたが、3週間で合格しました。
具体的な勉強方法はこちらに書いています。
参考書を同じシリーズのものにすれば、他の科目でも対応できるように書いています。
【MOS試験】 資格を取得するメリットは?
先にも書きましたが、まずは就職に有利にはたらくことです。
【MOS試験】 種別・合格点・合格率・難易度 まとめ
MOS試験は、科目・バージョン・レベルが異なりますが、合格点は通常700点。
難易度はやさしめとされ、独学でも取得可能です。
資格を活用し、スキルアップや就職活動を有利に進めてくださいね!