MOS資格で派遣キャリアアップする方法|取得後に変わる時給・求人・職場対応力
派遣の仕事探しで「資格は何を取っておくといいですか?」という話になると、いつも同じ答えを返しています。
まず取るべきはMOS Excelです。
採用の場面で有利になるだけでなく、入ってからの「あ、これわかる」という感覚が、実は一番大事だったりします。
MOS Excelが派遣キャリアに効く理由
Excelを使う職場が多い
派遣の仕事では、業種や職種を問わずExcelを使う場面がほぼ必ずあります。
ところが求人票に「Excel使用」と書いてあっても、どのレベルを求めているかは曖昧なことがほとんどです。
採用担当者の視点で考えると、スキルが可視化されているかどうかは大きな違いです。
MOS Excelの資格があれば「最低限ここまでは使える」と伝わります。
特に事務職やデータ入力、営業サポートなど、競合候補が多いポジションほど、この一枚の差が効いてきます。
MOS Excelは、派遣先に入ってからこそ効いてくる
MOS Excelを取って一番よかったのは、仕事が始まってから「こういう関数がある」という地図が頭に入ったことです。
職場で知らない操作が出てきたとき、勉強したことのない人は「どう調べればいいかもわからない」という状態になりがちです。
でもMOSの勉強をしていると、「こういう処理ができる関数があったはずだ」と予測を立てて調べられるようになります。
「それならMOSを持っていなくてもはじめからAIに聞けばいいのでは?」と思うかもしれません。
ここがポイントです。差が出ます。
土台の知識がないとAIの回答を理解するのに時間がかかるんです。
引数や範囲の指定など、Excelの関数特有の構造を知っているかどうかで、理解のスピードが格段に変わってきます。
MOSはそれらの理解に役立ちます。
そして、この差は思っているより大きいです。
新しい職場に入ると、最初の数ヶ月は誰でも余裕がなくなります
仕事の流れも人間関係もまだわからない中で、スキル不足まで重なるとメンタルへの負荷が一気に上がります。
一緒に働いてきた派遣仲間を見ていて感じるのは、その最初の時期を乗り越えられるかどうかが、長く続けられるかを大きく左右しているということです。
根性や運の問題ではなく、「ここはできる」という土台があるかどうかの差だと思っています。
MOS Excelはその土台の大きな一つになります。
MOS取得で、派遣のキャリアはこう変わる
MOS Excelを取ったあと、何が変わるか。
採用の場面だけでなく、時給・応募できる求人の幅・職場での動き方まで、変化は思っているより広い範囲に出ます。
3つに整理します。
変化① 時給・待遇に影響が出ることがある
就業中の派遣先で即座に時給が上がる、というケースはそう多くありません。
私自身、取得当時の職場はExcelをほぼ使わない職種だったので、待遇の変化はありませんでした。
ただ、登録していた別の派遣会社から「合格者にAmazonギフト券を贈呈する」という資格報奨金の案内が届き、受け取ることができました。
制度の有無は派遣会社によりますが、こういった形でMOSを評価している会社があるのは事実です。
それだけ、Excelスキルを証明できる資格として重視されているということだと思っています。
時給アップの具体的な方法や交渉のタイミングについては、こちらで詳しく書いています。
→ MOS取得で派遣の時給は上がる?求人データと体験から正直に答えます
変化② 応募できる求人の幅が広がる
派遣の求人票に「MOS Excel保有者優遇」と書いてあるケースは、実はそれほど多くありません。
それよりも「VLOOKUP使える方」「IF関数・SUMIFを日常的に使う業務」といった書き方で条件が書かれていることの方がずっと多いです。
MOSを取る前、私はExcelをがっつり使う職場への応募に抵抗がありました。
それは、実務経験が薄かったからです。
でも取得後は、関数の名前と用途をある程度知っているという自信が生まれ、そういった求人にも踏み出せるようになりました。
ここまでExcelの話をしてきましたが、WordやAccessなど、他のソフトについてはこちらで整理しています。優先は変わらずExcelオシですが、Wordの一般の知識まで使えていると評価は上が理やすくなると思います。
→ 派遣事務でMOSを取るならどの資格?Word・Excel・Accessを比較して選び方を解説
変化③ 職場での「わからない」への対処が変わる
これが個人的には一番大きな変化でした。
MOSの勉強をすると、Excelの関数を「完璧に覚える」というより、「こういう処理ができる関数があるはずだ」と予測を立てられるようになります。あとはその予測をもとにググるかAIに聞けばいい。
「それならMOSを取らなくてもAIに聞けばいいのでは?」と思うかもしれません。ただ、土台の知識がないとAIの回答を理解するのにも時間がかかります。関数の引数や範囲の指定など、構造を知っているかどうかで、回答を自分の作業に落とし込む速さがまったく違います。
履歴書・職務経歴書へのMOSの書き方はこちら。
→ 派遣応募でMOS資格を履歴書・職務経歴書に書く方法【記入例つき】
一般とエキスパート、どちらから取るか
特にしばりがなければ一般がおすすめ
下の表にざっくりと違いをまとめました。
| 資格名 | 向いている人 | 現場でのイメージ | 学習の始め方 |
|---|---|---|---|
| MOS Excel(一般) | まず一枚持っておきたい/基礎を証明したい | 基本操作・書式・簡単な関数・表やグラフを一通り扱える | 無料練習サイトの使い方から始めるのが最短 |
| MOS Excel(Expert) | Excelをメインで使う職場を狙いたい/一般取得後のステップアップ | 関数活用・データ整理・集計・効率化まで対応できる | 一般取得後に再挑戦プラン(7日)を参考に |
まずは一般から取得して、必要に応じてエキスパートを目指すという順番が現実的です。
どちらを選ぶか、詳しくはこちらで整理しています。
→ MOSは一般とエキスパートどっちから受ける?
知っていると有利なVLOOKUP関数
実務でよく使うVLOOKUPはMOS一般の試験範囲に含まれていませんが、職場によっては「できて当たり前」の雰囲気で話が進むことがあります。
一般を取得したあとにVLOOKUPだけでも習得しておくと、かなりの場面で困らなくなります。
派遣のキャリアアップに効く、MOS以外の次の一手
MOSを取ったあと、次に何を取るかは目指す方向によって変わります。
参考として3つ紹介します。
TOEIC
英語を使う職場や外資系を視野に入れているなら、TOEICのスコアは採用の入口として機能します。
ただし注意点があります。
TOEICのスコアと実務での英語力は、思っているより乖離があります。
スコアが高くても、ネイティブが飛び交う会議や海外とのやりとりに対応できるかは別の話です。
「英語が使える職場に入りたい」という場合は、応募前に職場の英語レベルを具体的に確認することをおすすめします。
ITパスポート
IT系の知識を幅広く証明できる国家資格です。
事務職でもIT・DX関連の業務が増えているため、「デジタルリテラシーがある」という証明として持っておいて損はありません。
範囲は広いですが、独学でも対応できます。
日商簿記
経理・財務・管理部門の仕事を目指すなら3級から始めるのが王道です。
数字や予算管理、経費精算を扱う職場での即戦力として評価されやすく、派遣でも時給に反映されやすい資格のひとつです。
派遣しながら合格する4つのコツ
受験日から逆算しない
「〇月に試験を受ける」と先に決めると、間に合わなかったときに挫折しやすくなります。
範囲全体を網羅するのにかかる時間と、1日に使える勉強時間から受験日を決める方が続けやすいです。
まず全体を3周する
答えを見ながらでも構わないので、まずは全範囲を3周してください。
(むしろ最初は答えを見ながら着手することをおすすめします)
細部の暗記より「どんな内容か」の地図を先に作る方が、結果として定着が速くなります。
時間を「予約」する
スケジュール帳に書くだけでは流れがちです。
コワーキングスペースや図書館を時間単位で予約するなど、物理的にその時間を確保する仕組みを作ると継続しやすくなります。
MOSは受験バージョンを手元の環境に合わせる
MOSを取るうえで、地味に大事なのがバージョンの確認です。
先ほども少し触れましたが、MOS Excelには複数のバージョン(365・2019など)があり、受験する科目と手元の学習環境を合わせておく必要があります。
私は自分のPCに2019を入れていたので2019で受験しましたが、ここを事前に確認しておかないと後から慌てることになります。
(バージョン選びの考え方はこちらをどうぞ)
仕事と勉強の両立プランはこちらにまとめました。
→ 【3週間独学で合格】MOS Excel 一般レベルの勉強法|使った参考書と進め方
まとめ:MOSは「土台」であり「地図」でもある
どこの職場でも新しく習うことは必ずあります。それだけで大変です。
だから、少しでも事前に土台をかためておけば、その分自分のゆとりに直結します。
MOSを取るメリットは採用の有利さだけではありません。応募できる求人が増え、職場での「わからない」への対処が変わり、キャリアの次の一手を考える視野が広がります。
まずひとつ、大きな土台を作っておくことをおすすめします。
派遣の仕事で長く充実して続けられる人を見ていると、スキルの高さも大事ですが、それと同じくらいに「わからないことをわからないままにしない力」がある人が多いと思います!いつか思い出してください。
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