MOS取得で派遣の時給は上がる?求人データと体験から正直に答えます
「MOS取ったら時給って上がるの?」
派遣で働きながらMOSの勉強をしていると、一度はこの疑問が頭をよぎると思います。
結論から言うと、上がるケースもあれば上がらないケースもあります。
ただ、それだけだと何の参考にもならないので、もう少し踏み込んで正直にお伝えします。
この記事では、MOS取得が派遣の時給にどう影響するか、求人データの体感値と実際の経験をもとにご紹介します。
先に結論を言います
「MOS取ったら時給上がりますか?」と聞かれたら、私はこう答えます。
同じ就業先で交渉材料として使うには、正直弱いです。
でも次の就業先を探すタイミングでは、明らかに効いてきます。
この2つは全然別の話で、混同すると「取っても意味なかった」という感想で終わってしまいます。それはもったいない。
時給を上げるルートは大きく3つあります。
- 就業先を変える(より時給の高い派遣先に移る)
- 同じ就業先で交渉する
- スキルや資格で市場価値を上げ、紹介される求人の質を変える
MOSが効くのは、①と③です。②はほぼ期待しない方がいい、というのが私の体感です。
①と②それぞれの体験談は別の記事にまとめています。
- 就業先を変えて時給をアップさせる
→ 派遣社員の私が3年で時給を1,000円上げた方法 - 同じ就業先で交渉する
→ 同じ派遣先で時給交渉して50円アップした話
この記事では③、つまりMOSというスキルが時給にどう関係するかをメインに掘り下げます。
求人データで見るMOS有無の時給差
MOS持ってると時給が高い求人に応募できる?
実際のところどうなのか。求人サイトを使って関東圏で調べてみました。
時期やエリア、職種によっても変わりますのでご了承ください。
「未経験歓迎」と「Excel実務経験あり」で求人時給はどう違うか
比較したのは2種類の求人です。
「未経験歓迎」「かんたん事務」と書いてある求人と、「Excel実務経験あり」「Word実務経験あり」を条件に書いてある求人で、関東圏の時給を並べてみました。
前者は1,500〜1,600円が中心で、1,800円台はごくたまに見かける程度。
求人数自体も多くありません。
一方、後者は平均が1,800円前後の印象で、求人数もかなり多い。
200〜300円の差は、フルタイムで換算するとひと月で3〜4万円変わってきます。
年間にすると相当な差です。
MOS Excel一般を持っていると「Excel基礎クリア」と読み替えられる
ひとつ知っておくと便利なことがあります。
求人に「MOS必須」と書いてあることは、実はほとんどありません。
「Excel」「Word」「Access」といったアプリ名で検索したほうが求人は出てきます。
そして多くの求人には、具体的な作業内容が書いてあります。
「四則関数が使えること」「VLOOKUPが使えること」「Excel上級」「Excel実務」のような表記です。
ではMOSをどう活かすか。それは、読み替えです。
MOS Excelの一般を取得していると、「Excel基礎はクリアしている」と自信を持って読み替えられるようになります。
さらに一般に加え、VLOOKUPまでは習得済みであれば、「Excel実務」と書いてある求人にも十分に手が届きます。
書類選考を通過する場合があるのでいってみましょう!
それと、「基礎」の定義は人によってバラバラなので、同じ求人に自分より初心者の人が応募してくることもあります。
そういうとき、MOSという資格が「私はここまでできます」という証拠になるのです。
→ MOS Excelの無料練習サイトはこう使います
実際にMOSを取って、何が変わったか
ここからは実際に派遣就業中にMOSを取って感じたことを書きます。
MOS Excel取得後、求人の見え方が変わった
取得前は、求人の条件欄に「Excel実務経験」と書いてあると「自分には無理かも」と思って素通りしていました。
取得後は、「この内容ならできる」「ここは習得済み」と判断できるようになりました。
求人を読む解像度が上がった感じです。
目に見えて変化を感じたのは、派遣会社の担当者との面談です。
資格を持っていることで、紹介できる求人の選択肢が担当者の中で広がるようでした。
「あの求人、紹介してもいい人だ」という判断材料になっているのだと思います。
Word・PowerPoint・Accessも同じ構造
Excelで書いてきたことは、WordやPowerPoint、Accessでも同様です。
「Word実務」「Access使用」などと書いてある求人に対して、MOSを持っていると「基礎はできます」と言える。それだけで候補として見てもらえる可能性が上がります。
登録する派遣会社次第で、紹介してもらえる求人の質が大きく変わります。
→ おすすめ派遣会社3社を比較する
MOS取得しても時給が上がらないケース
良いことばかり書いても参考にならないので、正直に書きます。
同一就業先での交渉材料としてはほぼ機能しない
「MOS取ったので時給を上げてほしい」という交渉は、まず通りません。
そもそも、同じ就業先で時給交渉が通るためには「業務に関係のある資格であること」が前提です。
さらに「取得難易度がそれなりに高い」資格でないと評価されにくい印象です。
MOS Excelの一般を1つ持っているくらいでは、難易度的には”やや険しい”止まりです。
交渉の材料にはなっても、メインの理由にはなれない。
もし同一就業先でMOSをフル活用するとしたら、Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook、それぞれ一般とエキスパートを全部取得する状態まで持っていくくらいのインパクトがあると可能性が見えてくると思います。
実際そこまでやっている人は私の周りでは見たことがなく、レア度という意味で確かに目を引くでしょう。
実務経験がある人は、該当のMOSより横展開を狙った方がいい
「Excelの実務経験はあるけど、時給を上げたい。MOSを取るべきか?」と聞かれたら、私は「取らなくていい」と答えると思います。
実務経験は資格に勝ります。
職場見学でも「どんな業務をやってきたか」という説明の方が、資格の有無より強い。
1年の実務経験があれば十分強く、2年あれば最強、というのが体感です。
その状態でMOS Excelを取ってもできることの幅はあまり変わらないので、むしろAccessとか、今の職場では使っていない別のアプリのMOSを取る方が、求人の選択肢が広がります。
MOS取得を「3つの時給アップルート」に当てはめると
最初に紹介した3つのルートに戻ります。
就業先を変えるとき:MOS取得後が狙い目
最もMOSが効くのはここです。
今の就業先の契約が終わるタイミングで、これまでより時給の高い求人に応募する。このときに、MOSという資格があると読める求人の幅が広がります。
「未経験歓迎」の求人だけでなく、「Excel実務経験あり」「Word実務」と書いてある求人まで視野に入れられる。
その時給差が体感で200〜300円あるとしたら、1つの資格への投資対効果としてはかなり大きいです。具体的にどう動いたかは3年で時給を1,000円上げた体験談にまとめています。
派遣で働きながら最速でMOSを取りたい方は、
合格率97.3%のスクールが一番の近道です↓↓
同じ就業先で交渉するとき:MOS単体は補助材料
交渉をゼロからしたことがない方は、まず「50円上げてもらうためにどれだけの人が動くか」を知っておくといいと思います。
交渉の難しさを知った上でMOSを含む材料を揃えていく方が、現実的な見通しが立てやすくなります。
→ 同じ派遣先で時給交渉して50円アップした話
市場価値を上げるとき:MOSは「証拠」として機能する
スキルを持っていても、証明できなければ伝わりません。
派遣会社の担当者も、求人票を見る採用担当者も、会って話せるわけではない段階で判断しています。
MOSは「ここまでできます」という証拠として、その判断に入り込む力があります。
履歴書に書けて、客観的な基準がある。それだけで、持っていない人との見え方は変わってきます。
まとめ:時給アップを狙うなら「取得後の使い方」を先に決めておく
MOSを取るだけでは、時給は動きません。
取得後にどのタイミングで、どのルートで使うかを先に決めておくと、資格の効果が全然違ってきます。
次の更新タイミングで就業先を変えるつもりがあるなら、その前に取っておく。今の職場に残りながら交渉したいなら、MOS以外の材料と組み合わせる。
どちらの使い方をするかで、準備の仕方も変わってきます。